Windowsで日常的に役立つコマンドプロンプト(cmd)やPowerShellのコマンドをいくつか紹介します。これらのコマンドは、システム管理、ファイル操作、ネットワーク設定など、さまざまなタスクに役立ちます。
システム情報と管理
systeminfo
: システムの詳細情報を表示します。
systeminfo
tasklist
: 現在実行中のタスク(プロセス)を一覧表示します。
tasklist
taskkill
: プロセスを終了します。
taskkill /PID <プロセスID> /F
shutdown
: システムをシャットダウンまたは再起動します。
シャットダウン:
shutdown /s /t 0
再起動:
shutdown /r /t 0
wmic
: Windows Management Instrumentation Command-line (WMIC) を使用してシステム情報を取得します。
wmic cpu get name wmic memorychip get capacity
powercfg
: 電源設定を管理します。
電源プランを一覧表示:
powercfg /list
スリープモードを無効にする:
powercfg -change -standby-timeout-ac 0
driverquery
: インストールされているデバイスドライバを一覧表示します。
driverquery
ファイルとディレクトリ操作
dir
: ディレクトリの内容を一覧表示します。
dir
cd
: ディレクトリを変更します。
cd \path\to\directory
copy
: ファイルをコピーします。
copy source_file destination_file
move
: ファイルやディレクトリを移動または名前を変更します。
move old_name new_name
del
: ファイルを削除します。
del filename
ディレクトリを削除する場合は、rmdir
コマンドを使用します。
rmdir /S /Q directory_name
robocopy
: 高度なファイルとディレクトリのコピーを行います。
robocopy source_directory destination_directory /mir
mklink
: シンボリックリンクやハードリンクを作成します。
シンボリックリンク:
mklink link_name target_path
tree
: ディレクトリ構造をツリー形式で表示します。
tree /f
ネットワーク
ping
: ネットワーク接続をテストします。
ping google.com
ipconfig
: ネットワークインターフェースのIP構成情報を表示します。
ipconfig /all
netstat
: ネットワーク接続、ルーティングテーブル、インターフェース統計などを表示します。
netstat -an
tracert
: パケットがネットワークを通過する経路を追跡します。
tracert google.com
nslookup
: DNS情報を照会します。
nslookup example.com
netsh
: ネットワーク設定を表示および変更します。
IP設定を表示:
netsh interface ip show config
IPアドレスを設定:
netsh interface ip set address "Local Area Connection" static 192.168.0.2 255.255.255.0 192.168.0.1
route
: ルーティングテーブルを表示および編集します。
ルーティングテーブルを表示:
route print
静的ルートを追加:
route add 192.168.1.0 mask 255.255.255.0 192.168.0.1
パーミッションと所有権
attrib
: ファイル属性を表示または変更します。
attrib +r filename # 読み取り専用に設定
icacls
: ファイルとディレクトリのアクセス権を表示または変更します。
icacls filename /grant username:F
システム設定とツール
sfc
: システムファイルチェッカーを実行し、システムファイルの整合性を確認します。
sfc /scannow
chkdsk
: ディスクをチェックし、エラーを修復します。
chkdsk /f C:
diskpart
: ディスクのパーティション管理ツールを起動します。
diskpart
gpupdate
: グループポリシーを更新します。
gpupdate /force
PowerShellのコマンド
Get-Process
: 実行中のプロセスを表示します。
Get-Process
Get-Service
: サービスの状態を表示します。
Get-Service
Start-Service
: サービスを開始します。
Start-Service -Name "ServiceName"
Stop-Service
: サービスを停止します。
Stop-Service -Name "ServiceName"
Get-EventLog
: イベントログを表示します。
Get-EventLog -LogName Application
Invoke-WebRequest
: HTTPリクエストを送信します。
Invoke-WebRequest -Uri "http://example.com"
Get-Content
: ファイルの内容を表示します。
Get-Content C:\path\to\file.txt
Set-ExecutionPolicy
: PowerShellスクリプトの実行ポリシーを設定します。
Set-ExecutionPolicy RemoteSigned
ユーザー管理
net user
: ユーザーアカウントを管理します。
ユーザーアカウントを作成:
net user username password /add
ユーザーアカウントを削除:
net user username /delete
net localgroup
: ローカルグループを管理します。
ユーザーを管理者グループに追加:
net localgroup administrators username /add
ディスク管理
fsutil
: ファイルシステムユーティリティを実行します。
ディスクのフリー空き容量を表示:
fsutil volume diskfree c:
format
: ディスクをフォーマットします。
format d: /fs:ntfs
diskpart
: ディスクパーティションを管理します。
diskpart
スクリプティングと自動化
schtasks
: タスクスケジューラのタスクを作成および管理します。
タスクの一覧表示:
schtasks /query
新しいタスクの作成:
schtasks /create /tn "Backup" /tr "C:\BackupScript.bat" /sc daily /st 02:00
これらのコマンドを使うことで、WindowsのコマンドラインやPowerShellを活用して効率的にシステム管理やファイル操作、ネットワーク設定、ユーザー管理、ディスク管理、スクリプティングと自動化を行うことができます。各コマンドの詳細やオプションについては、help
コマンドやPowerShellのGet-Help
コマンドを使用して確認できます。
各コマンドの詳細やオプションについては、コマンドの後に /help
や /?
を付けてヘルプを表示することができます。
コメント